ウォーターサーバーと浄水器、考えてみれば一体どちらがいいのか、と悩んだことはありませんか?この2つに関しては一概にどちらがいいとも言えません。メリット・デメリットを両方で比べて自分に合ったもの選ぶ必要があります。
まずはコスト面で両者を比べてみましょう。ウォーターサーバーはサーバーを業者からレンタルし水を購入します。一方、浄水器は家の水をろ過装置を利用し安全な水を作り出します。
ウォーターサーバーの費用はレンタル代と水の購入代、またサーバーを稼働させる電気代が必要になります。レンタル代は無料のところが多く、メンテナンスにも対応しているので修理の際も安心な面がありますが、デメリットといえば24時間稼働させている為、電気代が月に1000円ほどかかるようです。水の購入代は1000円~3500円ですので、月にかかる費用は約4500円となります。では浄水器ですが、浄水器は家庭の水を使用するので水の購入代はありません。必要な費用は初期費用・交換カートリッジが主となるでしょう。浄水器は数千円~数十万円のものまであり、本体によって交換するカートリッジの費用も変わります。
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飲める水には何があるの
人が飲める水は、余分な成分が少なく、有害な微生物が含まれていないことが重要です。日本は北海道を除き、多くの川が中流以上であれば飲める水であったため、昔から飲み水に困ることがありませんでした。
火山付近や海水、塩分の多い川は余分な成分・有害な成分が多いため飲めないものもありましたが、今では環境汚染により飲めなくなった川の水もあります。
日本では厳しい水の水質検査を行い、水道水から安全な飲み水が供給されています。気を付けたいのは、個人で所有している井戸水の場合法的に水質基準が定められていませんので、必ずしも安全ではないということです。もしも井戸水を飲み水として使用するのであれば、残留塩素のチェック、大腸菌・細菌など水質検査は怠らないようにしましょう。
また、飲み水にはおいしいと感じる要素があります。まずは水温ですが、自分の体温よりも20~25度ほど低い場合に人は美味しいと感じるそうです。次に含まれる成分ですが、ミネラル分が1リットル中100mgほど、適度な硬度と炭酸ガス・酸素量も関係してきます。日本の水はほとんどが軟水で、硬水よりは後味もなく滑らかで飲みやすいでしょう。海外では硬水が多く、硬水の場合煮込み料理などに向いているとされています。
海の水を飲み水にする方法
海水の水を温めて、蒸発した水分だけをとると真水を作ることが可能です。集めた水を冷やせば飲み水ができます。ではどうのようにして蒸発した水分を集めるのでしょうか。
まずは大きな鍋に海水を入れ火をつけ、中央にコップを置きましょう。湯気が逃げないよう濡れたタオルで鍋周りをふさぎます。鍋の上に冷たい海水を入れた中華鍋のようなもの、またはペットボトルの底を切り取ったものなどをぶら下げます。立ち上った湯気が鍋で冷やされ水滴となってそこに付着します。やがて中華鍋の中央に集まり、コップへと落ちていきます。原理がわかれば、中華鍋をほかのものに代用することも可能です。深めの鍋にコップを入れ、アルミホイルで蓋をすることでも同様の結果を得ることができるでしょう。
上記はあくまでサバイバル方法であり、海水を飲み水に変える方法は様々に研究されています。従来は蒸留を利用する多段フラッシュとう方法が使われてきましたが、昨今の研究では逆浸透法というのが有名でしょう。
逆浸透法とは、海水に圧力をかけ濾過膜の一種である逆浸透膜に通し、海水の塩分を追い出します。多段フラッシュよりエネルギー効率は良いものの、大きな機械・費用となること・細かい整備が必要なところが難点です。
海の水はどうしてしょっぱいの?
海で泳いでいると、口の中にしょっぱい水が入ることがあります。海の付近へ行くと、風に乗って潮の匂いもします。これってなぜなんでしょう。
海には様々な成分が溶け込んでいます。塩素はもちろんのこと、ナトリウム、硫黄、マグネシウム、カルシウム、カリウム、炭素、臭素など多くの成分があり、中でも食塩のもととなるナトリウムと塩素が80%を占めています。ナトリウムと塩素は、水中で化学反応や生物による影響で消えることは無いので、海は塩辛いのです。
海の誕生は地球の誕生と大きな関係があります。はるか昔に地球が誕生した頃、惑星との衝突により高い熱を持っていた地球は水分が蒸発した状態でした。やがて冷えた地球の水蒸気が大気中にある塩素ガスを溶かしながら雨となり地球に降り注ぎます。この雨がやがて溜まり、岩が含むナトリウムと中和しながら今の海へと成長しました。海水で塩を作ることもできるのだそうで、地球の長い歴史を考えながら自分だけの天然塩を作ってみるのもいいかもしれません。
一方川は、海から蒸発した水分が雨となり、土や岩に含まれる塩素を溶かしながら流れています。溶かす距離が長い・下流へいくほど、塩分濃度は高くなっています。最終的に海へと塩素を送り、また塩辛さを保っていくのです。